グラフデータで見るイタリアにおける新型コロナウイルス感染症の拡大-2020/3/31-

昨日3月30日夕方の集計では、イタリアにおけるこれまでの感染者数は101,739人に到達し、初めて10万人を超えた。イタリアの新型コロナウイルス感染者数の推移について、グラフデータで可視化した。

 

上記のグラフとともにイタリアでのコロナウイルスの拡大について振り返りたい。

1月29日 イタリアで初めて新型コロナウイルスによる感染者が確認。武漢からの中国人旅行者2名。

2月21日 ロンバルディア州で初めてイタリア人の新型コロナウイルス症例数件を確認。しかし、中国への渡航経験などはなく、感染経路ははっきりしていない。それをきっかけに、コドーニョをはじめとする、いくつかの地区が「レッド・ゾーン」として封鎖されることになった。

3月4日 イタリア政府が3月15日までイタリア全土の学校・大学の閉鎖を決定。この日の感染者数は約3千人でイタリア全土に広がりつつあった。検査数に大きな違いがあるため単純比較は難しいが、ちょうど、この週、感染者数は1600人代からはじまり(この数日の日本くらい)、1週間ほどで一気に、5000人規模へ大きく急増している。

3月8日 ロンバルディア州を中心に14県を「レッド・ゾーン」として封鎖。

3月9日 コンテ首相は「レッド・ゾーン」をイタリア全土に拡大し、イタリア全土を封鎖するという決定を発表。この閣僚政令(DPCM)は、#IORESTOACASA政令(STAY HOME 政令)と呼ばれ、3月12日から、生活や仕事、健康上の必要性が証明できる場合以外の外出が規制されることになった。この頃、イタリアの感染者数は1万人に到達していた。

3月11日 WHOが「パンデミック」を表明。

3月30日 イタリアにおける感染者数が初めて10万人を超え101,739人となった。死亡者数は11,591人、完治した人数は14,620人に上る。

上記は、イタリアにおける新型コロナウイルス検査数と感染者をグラフ化したものだ。イタリアではこれまで47万7千件を超えるPCR検査が実施されている。

検査の数の多い、少ないについて、どちらが良いということを現時点でいうのは難しいであろうが、自宅隔離中の陽性患者43,752人(3月30日時点)を抱えるイタリアにとって、「ちょっと風邪気味だけど家庭内で家族と一緒に過ごしていいかどうか」を判断できることは非常に重要であると思われる。

また、感染者数に対する死亡者数の割合は11.39%に上るのだが、3月26日にイタリア保健省が発表している死亡患者の特徴によると、平均年齢は78歳、うち男性70.4%、女性29.6%で、既存の疾患を全く持っていなかった人はわずか2.1%で残りの97.9%は、1つ以上すでに別の疾患を抱えていた患者だったことがわかっている。

欧州在住の日本人や、日本人スポーツ選手から、日本で新型コロナウイルスへの危機感や対策について危ぶまれる注意喚起のメッセージが多く発信されている。「外出の自粛」から「外出禁止命令」に代わる前に、個人が感染しない・感染源にならない注意や、社員を守るための企業のテレワークなどの対策が進むことを願う。

R.D.